サラリーマンが副業を始める前に必要な3つの準備と考え方

2018年1月に政府から発表された働き方改革において、厚生労働省が発行する「モデル就業規則」の内容を改定し、「許可なくほかの会社等の業務に従事しないこと」の規定が削除されました。

この動きから、2018年は「副業元年」と呼ばれ、大手企業から徐々に副業を解禁する流れも実現してきています。

一部の企業だけではなくTVや雑誌やメディアなどに多く特集として掲載されるようになった「副業」に、取り組んでみたいと思ってらっしゃる方も少なくないのでしょうか。

しかし、今から急に副業をはじめるといっても、正直何から手をつければいいのかわからないですよね。

そこで今回、副業をはじめる前にまず必要な3つの準備と考え方についてご紹介します。

今回の記事でご紹介するのは、以下のような手続きのお話ではありません。

  • 開業届を出す
  • 確定申告の準備

副業をはじめるために個人としてどういった考え方や認識が必要なのかということについて考えたいと思います。

これから副業をはじめようと検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

  • 時給労働型
  • 成果報酬型
  • 資産収入型

副業の種類を知る上でのポイント

副業の目的を明確化する

まず副業において大切なのは「なぜ副業をするのか?」を考えることです。

副業収入は会社員のお給料と違い、自分で時間を確保してプライベートの時間を削って取り組むことになります。

「なぜ副業に取り組んでいるのか」という目的を見失ってしまうと本業以外にもただただ忙しいだけになってしまい、くじけてしまうかもしれません。

なので、「お給料以外にお金を稼ぐ」という大前提はもちろん大切なのですが

  • 毎月の収入を〇〇万円でキープしたい
  • 本業がなくなったときのリスクヘッジ
  • 〇〇歳までに貯金を〇〇万円貯めるため
  • 1年に1回は海外旅行に行く

など、一人ひとり目的とすることは違うはずです。

自分にとって何が必要だから副業をはじめるのかを明確に言語化することからまずはじめましょう。

副業の目的を明確化するポイント

なぜ自分が副業をする必要があるのか、途中で挫折しないために具体的な言葉にする。

副業での目標を設定する

自分にとっての副業の目的がはっきりしてから取り組むのが目標の設定です。

大切なのは以下の3項目です。

 

1ヶ月に副業で稼ぎたい目標金額の設定

目的と少しイメージは近いのですが、毎月いくら稼げるようになるのか、金額を明確にしておきましょう。

もし仮に「1年に1回は必ず海外旅行に行く」が副業の目的であれば、海外旅行にかかるお金を計算し、1ヶ月でいくら稼げば毎年海外旅行に行けるのかを目標として設定します。

1ヶ月にかけることができる時間の明確化

プライベートの時間を副業にあてる以上、本業の時間以外を使うことになります。

通勤時間や睡眠時間、その他日常生活の時間の中で、平日や休日で、1ヶ月に何時間確保することができるのかを算出しましょう。

もし仮に、1ヶ月に5万円副業で稼ぐのが目標だった場合、1ヶ月間で50時間確保できるのであれば1時間で1,000円稼ぐ程度の副業であれば目標を達成できます。

1ヶ月の目標が10万円の目標で時間は50時間確保できるのであれば、1時間で2,000円稼げるような仕事をしなくてはなりません。

このように、自分の目標に対して限られた時間での収益率を意識することによって、より副業に取り組む時間の意識を高めていきましょう。

いつまでに目標を達成するかのデッドライン設定

副業を実際にはじめてみても、思ったように収益化できるとは限りません。

1ヶ月目でいくら達成するのか、何ヶ月目で目標としている金額を達成するつもりなのか。

あくまで期限を定めることで目標を間延びさせないことも重要です。

自分にとって向いているかどうかわからない業種に取り組む際も「○月までに○万円稼げなかったら別の副業に切り替える」などの意思決定をルールにしてしまうこともオススメです。

逆もしかりで、副業は時給で稼ぐもの以外はすぐに結果がでるものとは限りません。

1ヶ月ほど取り組んでみてすぐに諦めるのではなく、ある程度続けてから諦めるという忍耐のためにも期間の設定は重要な役割を果たします。

副業での目標を設定するポイント

金額、稼働時間、期間を具体的な数値に起こして無理のない目標設定をすることで、持続可能なペースを実現する。

 

副業の種類を知る

単に副業といっても、大きく分けて3つの方法があります。

時給労働型

実稼働に対して報酬を頂く副業スタイルです。

本業以外に使える時間をあてることになるので、目標金額や稼働時間が組み立てやすいので、はじめるハードル自体は低い副業かもしれません。

ただ、すぐに収益が発生する働き方ではありますが、長期的なキャリアの積み重ねなどには向かないので短期的に副収入を得たい人におすすめです。

時給労働型副業の参考例

  • 日雇いのアルバイト
  • UberEats

成果報酬型

業務委託の受注などで、仕事をこなして納品した際に報酬が発生する働き方です。

個人として実績を積み上げていけば、納品した仕事をポートフォリオとして新たな高単価業務を受注したりできます。

また、既に本業でされている仕事内容が他の業種にも使えるようなスキル(プログラミングなど)の場合は、個人の実績としてポートフォリオを作成してくことができるので、長期的な目線で見て独立に繋がりやすいのも成果報酬型の副業の大きなメリットと呼べるのではないでしょうか。

実績がないうちは低単価の案件をこなす必要がありますが、本業以外にこれからキャリアを積み重ねていきたい、長期目線で副業をされる方におすすめです。

成果報酬型副業の参考例

  • クラウドソーシング
  • ココナラ
  • タイムチケット

資産収入型

株式投資やFXなどの金融投資や、物件や土地の購入による不動産投資によってい利回りで収益をあげる方法です。

初期投資による資本が必要にはなりますが、時給労働型や成果報酬型とは違い、実労働ではない状態で収入を得ることができます。

投資なので元本割れを起こす可能性もあるため、詐欺などに合わないように勉強する必要があります。

また資産収入型の副業で近年人気なのがブログによるアフィリエイトです。

アフィリエイトとは、ブログにて自身が使っている商品や利用しているサービスを紹介して、ブログの読者が商品の購入やサービスの登録に至った際に紹介料として一定の金額を頂くことをいいます。

ブログによる副業は初期費用がほとんどかからないという魅力はありますが、収益性が確実ではなく、収益化するまでに時間がかかるなどの懸念点もあるため、時間に余裕を持って長期的に考えられる方におすすめです。

資産収入型副業の参考例

  • FX
  • 不動産
  • ブログアフィリエイト

副業の種類を知る上でのポイント

自分に挑戦できそうなジャンルはなんなのかをしっかり把握して、決めた内容に迷わず取り組む

サラリーマンが副業を始める前に必要な3つの準備と考え方まとめ

副業においての3つの準備と考え方についてご紹介しました。

副業をはじめる方は、急にまとまったお金が必要になる方もいれば、個人のキャリア育成のために取り組む方、将来の年金以外の収入源を組み立てたい方など、理由はさまざまです。

本業でも変わりませんが、副業で一定の収入を得られるようになるにはある程度時間はかかります。

副業のメリットは、本業での収入で既に生活できているからこそ焦る必要がないことです。

本業のお仕事はもちろん大切にしつつ、ご自身の目的にあった副業のスタイルをみつけて頂ければ幸いです。

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