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【2020年版】メルマガ配信ツール4選|マーケティングへの効果は?

近年、オンラインマーケティングの需要は非常に高まっており、TwitterやFacebookなどのSNSツールを使用したマーケティングが活発化しています。しかし総務省のオンラインメディアに対する調査では、現在においてもメールの利用者率はSNSを抑えてトップであり、特に30代以降の世代ではSNSよりも高い使用率が報告されています。

メールでの情報配信は、初期から存在するオンラインマーケティングの手法となります。が、今でもなお、多くの個人・企業が『メルマガ配信』を効果的なマーケティング戦略の一つとして採用しているのです。

メルマガの配信時に必ず問題となるのが、誤配信と開封・クリック率の分析です。誤配信はメルマガ配信ツールを利用する事で避けることができますが、開封・クリック率の分析は無料のメルマガ配信ツールではあまり付属されていない機能です。

今回の記事では、企業がメルマガ配信をする際に必須となるメルマガの機能について、そして企業がマーケティング戦力に効果的に使用できるメルマガ配信ツール4選をご紹介します。

メルマガ配信ツールに必須の機能は4つ

まず、企業がメルマガ配信ツールを選ぶ際にポイントとなる機能を解説します。メルマガ配信の際に、重要となる機能は以下の4つです。

 

  1. 読者リストの管理機能
  2. メール作成機能
  3. メール配信機能
  4. 配信結果の分析

 

読者リストの管理機能

読者リストの管理は、通常無料・有料を問わず付属する機能です。読者がアドレスの変更や配信の停止を行った時など、自動で読者リスト情報の修正を行います。

またメルマガ配信ツールによっては、読者リストからターゲットを自動選択しメルマガを配信することも可能です。一定のターゲットに絞った適切なメルマガを配信する事で、高いマーケティング効果が見込めます。

HTMLメール作成機能

企業からのメルマガ配信の際には、通常の文章メールではなく『HTMLメール』を作成する事が可能なメルマガ配信ツールがおすすめです。HTMLメールには、画像や装飾をメールに加えることができるため、企業のオリジナリティが強調されたメールを配信することができます。

通常のHTMLメールの作成には、HTMLやCSSといった初期のプロミングの知識が必要です。しかしメルマガ配信ツールを使用する事で、誰でも簡単にHTMLメールを作成することが可能となります。

メール配信機能

メルマガの配信には二つの鍵となる配信方法があります。
一つは『ターゲット予約配信機能』で、もう一つが『ステップ配信機能』です。

ターゲット予約配信機能

ターゲット予約配信機能は、読者リストと連動させターゲットに最適な時間帯にメルマガを配信する機能です。
メルマガの『寿命』は非常に短く、配信されてから数秒〜数分間が一番クリック率が高くなります。その為、予約機能を十分に活用し、ターゲット層が一番メールを開封してくれる時間帯にメルマガを配信することが必須となります。

ステップメール配信機能

ステップメール配信機能は、一度読者登録や商品を購入した顧客に対し、さらに追加の情報を定期的に配信する機能です。リピーターや継続購入を促す上で、非常に有効的な配信方法です。
さらに、クリック率が高い顧客に対して追加の情報を提供する『アクションメール』配信機能も非常に有効的です。

配信結果の分析

どのようなターゲットが、どの時間帯に、どのようなメルマガに反応を示したかを分析する機能です。また、配信が行われずエラーとなった場合、自動的に読者リストからアドレスを削除する機能も必要です。

メルマガ配信の際に主に分析されるのは『開封率』と『クリック率』となります。
開封率はメルマガが配信された後、そのメルマガの内容が読者の目に触れたかを分析します。多くの場合、特定のURLがメルマガに組み込まれて配信され、その特定URLの送信により開封率の測定が行われます。またクリック率はメルマガ内のリンクが、実際に読者にクリックされた比率を分析します。

いずれも、ターゲット情報や開封・クリックされた日時と合わせて分析が行われることが不可欠となります。

無料メルマガ配信ツールのデメリットは?

メルマガ配信ツールの中には、無料で利用できるツールも数多く存在します。しかし、企業からのメルマガ配信を行う際には、無料のメルマガ配信ツールは以下の3つの理由からおすすめする事ができません。

一つ目の理由として、無料メルマガ配信ツールには読者登録数・配信数に厳しい制限が設けられている事が多いという事です。また、一度の配信にも数時間以上をかけて行われる事が多く、ターゲットの時間帯に絞った配信は難しくなっています。

二つ目の理由は、分析機能がない無料メルマガ配信ツールが非常に多いという事です。分析が可能であっても、その後の読者情報の修正はユーザー自身が自分で行う必要があります。

最後の理由としては、メルマガ配信ツールの広告・名称がメルマガに自動挿入される事があるという問題点です。メルマガに二つの企業の名称が表示されることとなり、企業のブランドイメージ名が薄れてしまいます。

メルマガ配信ツールからMAツールへ

近年、MAツール内のメール配信機能をメルマガ配信に使用する企業が増加しています。またその逆に、MAツールの機能の一部を実装したメルマガ配信ツールも、徐々に増えつつあります。

MA(マーケティングオートメーション)ツールとは総合的なマーケティングを自動的に行い、読者登録した顧客だけでなく、見込み客などの幅広い『準顧客』にもマーケティングアプローチを可能とするツールです。MAツールを使用する際には、単にメルマガ配信だけではなく、WEBページやSNS連携、トラッキングの分析など複合的なオンラインマーケティングを行う事が必要となります。

メルマガ配信ツールおすすめ4選を比較

こちらでは企業のメルマガ配信におすすめできる、以下のメルマガ配信ツール4選の比較調査結果をご紹介します。
今回こちらでご紹介するメルマガ配信ツールは全て、顧客管理機能およびHTMLメールが作成可能なツールとなります。

  • Benchmark Email
  • ブラストメール
  • 配配メール
  • SendGrid

 

ツール名 月額費用 配信上限数 メール配信機能 配信結果分析
Benchmark Email 1,800円〜 無制限 スマホメール
グループ
ステップメール
*アクションメール
開封率
エラー
クリック率
メール転送
A/Bテスト
ブラストメール 3,000円〜 無制限 ターゲット
スマホメール(デコメール)
開封率
クリック率
エラー
配配メール 個別見積もり 無制限 グループ
**セグメント
ステップメール
クーポン
開封率
エラー
クリック率
A/Bテスト
Google Analytics連携
SendGrid 1,900円〜 プランにより変動
(1,900円:4万件)
スマホメール
ターゲット
**セグメント
開封率
エラー
クリック率
A/Bテスト

*アクションメール:メールを開封したりクリックをした読者に対し、次のメルマガを自動配信する
**セグメント:特定の条件項目で絞り込んだ読者に対してメルマガを配信する

ここからは、上記で紹介した各メルマガ配信ツールの特徴や料金プランについて解説します。

Benchmark Email

Benchmark Emailは単なるメルマガ配信だけではなく、MAツールの機能を多く備えたメルマガ配信ツールです。専用ランディングページの作成もでき、複合的なマーケティングアプローチが可能です。

また、顧客になる可能性が高い見込み客に対して、アクションメールを送付できるのも大きな特長のひとつです。

プラン・料金表

月額料金は配信先アドレス件数によって細かく変動します。1,580円のスタート価格では600件までの読者アドレスが登録可能です。

例)
1,001〜1,500件:3,145円
5,001〜7,500件:7,140円
10,001〜15,000件:11,900円

配信先アドレス件数によるプランでは、月間配信メルマガ数はいずれも無制限となります。
また、別のプランとして月間配信メルマガ数に応じたプランも提供されています。

例)
月間配信メルマガ数1万:月額5000円

おすすめできる企業のタイプ

MAツールを活用し、総合的なマーケティングを行いたい企業に特におすすめできるメルマガ配信ツールです。

ブラストメール

ブラストメールは元々『blaynmail』という名称で2007年からサービス提供を開始し、現在日本国内でのシェアナンバー1であるメルマガ配信ツールです。
迷惑メール対策のDKIM (DomainKeys Identified Mail)署名のサービスがあり、送信するメルマガの信頼性を上げ配信する事が可能です。

補足:
現在、メルマガ送信時における自動迷惑メール振り分けは大きな課題の一つです。メール受信ツールの性能が向上し、不審なメールは全て迷惑メールフォルダに振り分けが行われるよう自動設定が行われています。その為、せっかく配信したメルマガが読者のメールボックスに受信されないという問題が非常に深刻となっています。

プラン・料金表

月額料金は配信先アドレス件数によって変動します。
3,000円のスタート価格では3000件まで読者アドレスが登録可能です。また10,000件の読者アドレスが登録可能な月額6,000円から、上記で紹介した『迷惑メール対策機能』の利用が可能となります。月間配信メルマガ数はいずれも無制限です。

おすすめできる企業のタイプ

操作が簡単で、はじめてHTMLメールを作成する人にも非常に使いやすいメルマガ配信ツールです。効果的なメルマガ配信ツールを利用したい全ての企業におすすめすることができます。

配配メール

配配メールも長年メルマガ配信サービスの提供を続けている、高い実績のあるメルマガ配信ツールの一つです。またBridgeプラン以降ではMAツールの機能も一部有しており、細かなマーケティングアプローチが可能になります。

プラン・料金表

配配メールは公式サイトで使用料金を公開しておらず、価格は見積もり問い合わせのみの対応となります。

利用可能なプランは、以下の4つです。

  • Lightプラン
  • Standardプラン
  • Premiumプラン
  • Bridgeプラン

まず、LightプランおよびStandardプランでは、HTMLメールの作成ができませんので注意が必要です。またLightプランでは、メルマガ配信の最低限の機能しかありません。
Standardプラン以降、メールマーケティング用の機能が利用可能です。

おすすめできる企業のタイプ

メルマガ配信機能に特化した機能ならばStandard、MAツールとして活用するならばBridgeと、メルマガ配信の目的に応じてプランを選択する事が可能です。その為、幅広い多くのタイプの企業におすすめすることができます。

SendGrid

SendGridは世界中で多くの企業に採用されている、人気メルマガ配信ツールです。使いやすい操作画面と細かな分析が可能で、メルマガを使用したマーケティング戦力にも役立てる事ができます。また詳細なA/Bテスト機能も兼ね備えており、効果的なメルマガの作成が可能です。

プラン・料金表

SendGridの料金は、月のメルマガ配信数により異なります。
12,000通までのメルマガ配信は無料で利用ができますが、無料プランでは読者アドレス2,000件までの上限があります。

一般的なEssentialsプランでは、月額1,900円で40,000通まで送信可能、月額3,800円で100,000通まで送信可能です。読者アドレスが2,000件を超えた場合は、10,000件単位で1,300円の追加料金が発生します。

おすすめできる企業のタイプ

送信するメルマガの細部に渡る分析をしっかりと行いたい企業に、特におすすめできるメルマガ配信ツールです。従量制のプランでもある為、まずは無料プランでの利用開始をおすすめします。

おすすめメルマガ配信ツールのまとめ

今回は、厳選した4つの企業向けメルマガ配信ツールをご紹介しました。
メルマガ配信ツールを選ぶ時は、どの機能に焦点を当てるかが非常に重要となります。

もしメルマガ配信ツールをMAツールとして活用したいのであれば、Benchmark Emailや配配メールのBeidgeプランがおすすめです。しかし、メルマガ配信のみに特化したツールであれば、ブラストメールが機能面において非常に優れています。また、初期経費を最低限に抑えてメルマガ配信を開始したい場合は、SendGridの無料プランから初められると良いでしょう。

今回ご紹介した4つのメルマガ配信ツールはいずれも、サポート機能が非常に充実しています。
導入前に不明な点がある時は、必ず公式に問い合わせを行い、しっかりと機能と目的を吟味した上で契約を行ってください。

今回の記事が、メルマガ配信ツール選びの参考となれば幸いです。

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