【2020年版】見積書作成をクラウドツールで効率化|おすすめ6選

顧客情報の管理や各種事務書類の電子化が促進され、『ペーパーレス』を取り入れる企業も着々と増えつつあります。顧客に発行する見積書や請求書も、紙ベースではなく電子ベースのクラウド型システムで作成するのも、今や当たり前となってきました。

今回の記事では、これまでの紙ベースやエクセルとは違うクラウドツール型の見積書を導入するメリットとは何か。また財務管理業務を円滑化かつ効率化してくれる、おすすめの見積書作成クラウドツール7選をご紹介します。

企業だけではなくフリーランスや副業でも手軽に利用できるサービスも紹介していますので、ぜひツール選びの参考としてください。

クラウド型見積書作成ツールに移行するメリットとは?

まず、クラウド型の見積書作成ツールを利用するメリットは以下の5つです。

  1. テンプレート使用で、直感的に作成可能
  2. 重要データが安全に保管される
  3. 会計ソフト・CRM・SFAとの連携が行える
  4. 郵送・メール送付サービス
  5. 納品書や請求書も作成が可能

テンプレート使用で、直感的に作成可能

多くのクラウド型見積書作成ツールは、オリジナルデザインの見積書テンプレートを提供しています。そのテンプレートに合わせて、必要項目を入力するだけで見積書の作成が完了します。
作成ツールでは紙に書き込むように見積書作成ができるので、直感的に作業を行う事が可能です。クラウド型見積書作成ツールの使用には、高いコンピュータリテラシーは必要ありません。

重要データが安全に保管される

紙ベース・エクセルベースの見積書の保管には、常に検索や紛失などの問題が付き纏います。
しかしクラウド型見積書作成ツールであれば、見積書データはセキュリティの非常に高いサーバーに安全に保管される為、過去の見積書管理にも非常に有効です。見積書に記載された顧客の個人情報も、高いセキュリティの下で安全に守られます。

会計ソフト・CRM・SFAとの連携

多くのクラウド型見積書作成ツールは、各種会計ソフト・CRMツール・SFAツールとの連携を行っています。その為、経理業務だけではなく営業業務もさらに円滑に行う事が可能となります。

補足:
CRMツールとは?
CRMとは Customer Relationship Management の略称であり、『顧客関係管理』と訳されるマネージメント方法の一つです。CRMツールは、企業が顧客との長期的かつ良好な関係を構築する補佐を行ってくれるツールとなります。

SFAツールとは?
SFAとは Sales Force Automation の略称であり、『営業支援システム』を表します。SFAツールは企業の営業活動のデータを分析し、効率化・利益拡大を促進するツールです。

郵送・メール送付サービス

作成した見積書の郵送やメール送付を代理で行ってくれるクラウド型の見積書作成ツールも多く存在します。見積書の郵送サービスの利用には別途料金が必要となりますが、PCを導入していない小売店などに、紙ベースでの見積書の送付をオンライン上からワンクリックで簡単に行う事ができます。

納品書や請求書も作成が可能

通常クラウド型見積書作成ツールは見積書だけではなく、納品書・請求書などの経理に関わるその他書類も作成が可能です。各種書類のステータス連携も行う事ができ、経理業務の円滑化につながります。

クラウド型見積書作成ツールおすすめ6選を比較

今回は以下の6つのクラウド型見積書作成ツールについて、比較調査を行いました。
詳しい比較結果の内容では、各テンプレートデザインのサンプル画像も合わせて紹介しています。

  • ツカエル見積・請求書オンライン
  • MISOCA
  • マネーフォワードクラウド請求書
  • board
  • 見積RICH
  • INVOY

 

  月額費用 テンプレート特徴 定期自動作成 ロゴ・印章挿入 メール・郵送送付
ツカエル見積・請求書オンライン Std:500円
Pro:1000円
シンプルなデザイン1種類
カラー8色からカスタマイズ
フォント変更可能
なし なし
MISOCA 無料プラン:無料
プラン15:800円
プラン100:3,000円
プラン1000:10,000円
見積書デザインは一種類
マネーフォワードクラウド請求書 スモールビジネス:3,980円
ビジネス:5,980円
エンタープライズ:問い合わせ
デザイン数は約100種類
専用ページからDLして使用
テーマ別多種多様
board Personal: 980円(1ユーザ)
Basic: 1,980円(3ユーザ)
Standard: 3,980円(15ユーザ)
Premium: 5,980円(50ユーザ)
4種類のデザイン(シンプル/スタイリッシュ)
メインカラー変更可能
有料アドオン使用により細部の調整可能
見積RICH 1ユーザープラン:無料
複数ユーザープラン:5,000円〜
基本テンプレート
オリジナルテンプレート作成
なし なし
INVOY 無料
Enterprise:問い合わせ
見積書デザインは一種類

ツカエル見積・請求書オンライン

シンプルで使いやすい操作画面が特徴
マルチデバイス対応で専用アプリも利用可能

発行した帳票ステータスの管理に対応で
経理業務の効率化を促進

テンプレートデザイン

見積書のテンプレートはシンプルなデザインで一種類
メインカラーを8色から変更可能
フォントはゴシック体(Meiryo UI)、ゴシック体、明朝体に対応

プラン・料金

 
プラン名 Stdプラン Proプラン
初期費用 無料
月額費用 500円/ユーザー 1,000円/ユーザー
プラン特徴 フリーランスや個人事業主におすすめのプラン 複数人で利用する中小企業におすすめのプラン
無料期間 30日間

おすすめできる企業のタイプ

非常にシンプルなクラウド型見積書作成ツールの為、初めて見積もり作成ツールを導入される際にもおすすめです。
スタンダードプランはフリーランスや副業、個人事業主の方に。またプロプランは中小企業や店舗・小売店での利用におすすめすることができます。

MISOCA

会計ソフトの弥生ブランドのクラウド型見積書作成ツール
『弥生会計』との連携も可能

シンプルで誰にでも使いやすく
請求書の自動作成予約にも対応
有償オプションの郵送サービス利用も

テンプレートデザイン

見積書テンプレートは汎用性の高い
オーソドックスなデザイン

プラン・料金

プラン名 無料プラン プラン15 プラン100 プラン1000
初期費用 無料
月額費用 無料 800円 3,000円 10,000円
プラン特徴 フリーランスや個人事業主におすすめのプラン 請求書作成が多くなってきた個人・小規模の法人におすすめのプラン 複数人で帳票を管理したい企業におすすめのプラン 月間請求書の作成数が100通を越す企業におすすめのプラン
無料期間 無料
年間契約で1年間の利用料金が無料

おすすめできる企業のタイプ

弥生会計を経理ソフトとして使用している企業には、非常におすすめすることのできるクラウド型見積書作成ツールです。
無料プランおよびプラン15はフリーランスや副業、個人事業主の方におすすめです。またプラン100は中小企業や店舗・小売店での利用に、プラン1000は請求書の発行数が特に多い大企業におすすめする事ができます。

マネーフォワードクラウド請求書

人気のクラウド会計ソフト『クラウドワークス』から提供される
多機能クラウド型見積書作成ツール

法人向け・個人事業主向けなど
各企業タイプに合わせたプラン選択に対応

マネーフォワードの会計ソフトだけではなく
各種ビジネスツールとの連携も可能

テンプレートデザイン

膨大なテンプレート数から選択可能
見積書のテンプレートだけでも約100種類

タイプ別のデザインも非常に豊富で
企業のスタイルに合わせたテンプレート選びを

プラン・料金

法人向けプラン
プラン名 スモールビジネス ビジネス エンタープライズ
初期費用 無料
月額基本料金(年払い時) 2,980円/月 4,980円/月 問い合わせ
プラン特徴 小規模の法人向けプラン 中規模の法人向けプラン 大企業・上場企業向けプラン
無料期間 ビジネスプランを1ヶ月トライアル可能
個人事業主向けプラン
プラン名 パーソナルミニ パーソナル パーソナルプラス
初期費用 無料
月額基本料金(年払い時) 800円/月 980円/月 2,980円/月
プラン特徴 副業での確定申告におすすめのプラン 自営業・個人事業主におすすめのプラン パーソナルプランに確定申告の電話サポートが付帯したプラン
無料期間 パーソナルプランを1ヶ月トライアル可能

おすすめできる企業のタイプ

クラウド型見積書作成ツールを単なる文書作成ツールではなく、CRM・SFAとして最大限に活用していきたい企業におすすめです。
フリーランスや副業、個人事業主および小規模の法人の方であれば、個人事業主向けプランおよびスモールビジネスプランを。また法人向けのビジネスプランは請求書の発行が多い中小企業に、上場企業などの大企業であれば、公式に問い合わせの上、エンタープライズプランを選択されると良いでしょう。

board

boardは個人・中小企業向けに特化したクラウド見積書作成ツールです。帳票の作成管理だけではなく、CRM・SFAの機能も付随されています。
各種会計ソフトとの連携も可能で、現在は freee・MFクラウド会計・弥生会計・弥生会計オンライン・勘定奉行に対応しています。

テンプレートデザイン

テンプレートは基本の4種類から選択し、メインカラーを変更することができます。テンプレートのデザインは、いずれもシンプルで使いやすいデザインです。
また有料アドオンの「書類デザインエディタPro」を使用することにより、テンプレートの細かな微調節が可能となります。

プラン・料金

boardの料金プランは4種類です。

・Personal:月額980円/ユーザー数:1名
・Basic:月額1,980円/ユーザー数:3名
・Standard:月額3,980円/ユーザー数:15名
・Premium:月額5,980円/ユーザー数:50名

Personalプランは個人のみでの利用が可能で、法人での登録は行えません。
またBasicプラン以降で『外部ファイル保管機能』が利用できます。この外部ファイル保管機能では、クライアントから受領した帳票を案件や発注と紐づけて管理することが可能となります。外部ファイルの最大容量は、プランによって異なります。

おすすめできる企業のタイプ

Personalは個人事業主・フリーランスの方におすすめのプランです。
Basicプラン以降は『外部ファイル保管機能』を使用したい個人の方・中小企業におすすめすることができます。法人向けプランでは、使用可能な機能には違いがありませんが、外部ファイル保管の容量が異なります。

外部ファイル保管の容量
・Basic:1GB
・Standard:5GB
・Premium:10GB

プランの変更はいつでも可能な為、まずはBasicプランからスタートし必要に応じてプランをアップグレードすると良いでしょう。

見積RICH

見積RICHは見積もり作成画面に、エクセルなどの表計算ソフトの操作性を採用しており、クラウドでの見積書作成が初めてでも簡単に操作する事が可能です。
また商品・顧客マスタ管理機能を搭載している為、商品管理・取引先管理も同時に行う事ができます。

テンプレートデザイン

見積RICHのテンプレートデザインは基本1種となりますが、ユーザーが独自テンプレートを作成する事が可能です。

プラン・料金

見積RICHの料金プランは使用ユーザー数によって異なります。1ユーザーであれば料金は無料ですが、月間見積もり作成件数は50件までとなります。

複数ユーザープランの月額料金一覧はこちらです。月額料金による機能の違いはありません。

5ユーザー 10ユーザー 20ユーザー 30ユーザー 40ユーザー 50ユーザー
5,000円 9,800円 19,400円 28,800円 38,000円 47,000円

おすすめできる企業のタイプ

SFAが全てのプランに付随されている為、クラウド見積作成ツールとSFAを連携して活用させたい企業に特におすすめです。
また1ユーザープランであれば無料で利用ができるので、ユーザー数の増加に応じてプラン変更を行うと良いでしょう。

INVOY

INVOYは全ての機能が無料で使用できる、クラウド見積作成ツールです。操作性も非常にシンプルで余計な機能は一切ありません。

テンプレートデザイン

INVOYのテンプレートデザインはシンプルな1種類です。ロゴや印章の挿入も可能です。

プラン・料金

INVOYは全ての機能を無料で利用可能です。

おすすめできる企業のタイプ

細かな機能や他のツールとの連携を必要とせず、帳票の作成・管理のみのツールが必要な個人・企業におすすめです。

クラウド型見積書作成ツールおすすめのまとめ

今回は個人・中小企業・大企業におすすめなクラウド型見積書作成ツール6選をご紹介しました。
各クラウド型見積書作成ツールは様々なプランを用意しており、プランのアップグレードによりツール独自の機能の利用が可能となります。

クラウド型見積書作成ツールを選択する際は、特に以下の項目を参考に選択を行ってください。

・使用ユーザー数
・ツールに付随する機能
・発行可能な見積書の上限
・外部ツールとの連携

特に現在すでに経理業務で使用している会計ソフトがある場合は、お使いのソフトとの連携が可能か見積書作成ツールの導入前に確認を行うと良いでしょう。

今回の記事をクラウド型見積書作成ツールを選択する際の参考とし、ぜひ帳票作成業務に役立ててください。

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