Slackの便利な機能まとめ

Slackとは

Slackはコラボレーションハブ(公式サイトより)。メールに変わってチーム間の連携をスムースにするツールです。既存のアプリケーションの分類では、チャットツールの一種となります。

IT、デジタル関連の技術者等の間では人気のあるツールでしたが、新型コロナウイルスによりテレワークが増加したことにより、国内でもビジネス上の必須ツールとなりつつあり、急速に普及が進んでいます。とても便利な機能が複数実装されていることも、その人気の一因となっています。

PC、スマートフォン等のデバイスから接続が可能で、Webブラウザまたはアプリをインストールして利用することができます。

本記事では、そんなSlackの便利な機能に焦点を当ててご紹介します。

Slackの機能の概要

Slackはメールに替わるコミュニケーションのためのツールです。メインはコミュニケーションの実現のためのチャットや音声、ビデオでの通話機能となります。

・グループチャット(チャンネル)

・ダイレクトメッセージ

・タイムラインに沿った表示

・スレッド

・ファイル共有

・メッセージの蓄積と検索

・外部ツールとの連携

有効活用したいSlackの便利な機能

それではSlackを利用する場合に、有効活用したい便利な機能をご紹介していきます。概ね簡単な設定作業のみで、ほとんどの機能が無料プランでも利用できます。ビジネスの作業効率化を図るためには、是非利用したい機能ばかりです。

メンション

各種のメッセージにおいて、メッセージが送られたことを相手に通知する機能がメンションです。メッセージの作成時、冒頭に「@メンバー名」を記載することにより、新たなメッセージが追加されたことを相手に通知することが可能です。「@」を入力した段階で、メンバー名はサジェストが働くため選択すればOKです。相手に返信を求める場合、急いで参照してほしい場合等様々なシーンで必須な機能となります。

メンションの指定
通知されるメッセージがある場合のSlackアプリのアイコン

チャンネル上の特定キーワード、フレーズを常時チェックして通知

自分が登録しているチャンネル上で特定のキーワードがメッセージに入っている場合、それを検知して通知することができます。ワークスペースの環境設定(Preferences)の通知(Notification)にマイキーワードを設定するだけで、簡単に自分の興味ある話題をキャッチすることができます。Slackでは膨大な量のメッセージがやり取りされることがありますが、マイキーワードを設定しておくことで自分の興味のある情報のみを効率的にチェックすることが可能です。

チャンネルごとに通知を調整

Slackではメッセージの通知をチャンネル(※)ごとに設定可能です。自分にとっての重要性を考慮して、メリハリを着けて必要性の高いチャンネルのみリアルタイムに近い形で参照するという使い方が可能です。Slackを利用する際にメッセージ量の多さに疲れてしまうという場合も、通知を調整することで必要な情報のみをチェックすることができます。ビジネスでの利用では有効性の高い機能です。

※チャンネル:チャットのグループの単位

高度な検索

Slackでは過去のメッセージも蓄積して保存していきます。保存された過去のやり取りがもう一度見たい場合にはメッセージを検索することが可能です。このSlackのメッセージ検索はとても便利にできており、複数の条件を指定して検索することが可能となっています。指定可能な条件の例は下記に挙げられるものなどがあります。

・キーワード

・投稿の日時を期間指定

・特定のチャンネルをターゲットとする

・リンク、お気に入り、絵文字の検索

 

タスク管理(リマインダー)

To-Doリストに重要な会議、作業を中断して後で再開すること・・・ビジネスのタスク管理は複雑ですが、避けることはできません。Slackにはタスク管理に利用可能な機能としてリマインダーがあります。リマインダーにいつ、何を思い出したいのかを登録しておけば、SlackBotが該当日時になるとリマインドしてくれます。リマインドの設定は、

・メッセージを右クリックすると表示されるメニューで、メッセージに対するリマインダーを設定

・/remindコマンドでリマインド内容を設定

・ショートカットアイコンからリマインド内容を設定

と、簡単かつ複数の登録の仕方を利用できます。もちろん、リマインダーに登録したタスクを一覧で確認することも可能です。大事な予定、〆切のあるタスク等はリマインダーを活用して抜け漏れを防ぐことも、ビジネスマンのスキルの一つでしょう。

ワークスペースごとにテーマをカスタマイズ

周囲でSlackの活用が進んでいくと、複数のワークスペース(※)を利用する必要が出てくる場合もあります。そんな場合には、見た目で今、どのワークスペースを利用しているのかが判断できるようテーマ(色)を替えておきましょう。メッセージの誤送信対策としても有効です。特に部外者をメンバーに含めているワークスペースでは、セキュリティ事故を未然に防ぐことに繋がります。テーマはワークスペースの環境設定(Preferences)からテーマ(Themes)で変更できます。

※ワークスペース:Slackの利用単位。部署やプロジェクトなどで分けられることが多い。

外部ツールでアンケートも簡単に

Slack上で意見を集める際、アンケートのような機能が使いたくなることもあります。わざわざメッセージで回答を集め、手作業で集計する必要はありません。Slackと連携する外部ツールを利用してアンケートをとることが可能です。Slack App ディレクトリで「poll」や「survey」というキーワードで検索すると出てくるツールを利用することで簡単にSlackのメッセージ内でアンケートがとれてしまいます。詳しい設定は、各アプリの説明に従ってください。

また、絵文字リアクションを利用することでもアンケート収集が可能です。

絵文字リアクションイメージ。Slackヘルプセンターより画像引用

ワークフローとしての利用(有料プランのみ)

企業等の組織でのコミュニケーションツールとしてSlackを使っていると、欲しくなるのがワークフローの機能です。申請と承認のプロセスで物事を決めていくことは、組織の意思決定プロセスとしては一般的です。そんなワークフローもSlack上で実現できるのがワークフロービルダーです。わずか数分でワークフローの仕組みを視覚的に組み立てることができるソリューションですので、ビジネスの手順短縮を考える場合は是非利用を検討してみてください。

※ワークフロービルダーの利用はSlackの有料プランに加入する必要があります。

おわりに

Slackには他にも便利な機能が多数あります。例えば、開発者向けにアプリケーションのデプロイをBotに設定する機能など多様に渡っています。また、利便性を求めて新たな機能を日々追加しているのも、Slackの特徴の一つです。ぜひ、自分の使い方にあった便利な機能を探してみてください。

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