「印象的なプレゼンで仕事を成功させたい」
と思うビジネスマンの方は多いと思います。
とはいえ、凝ったデザインのスライドは手間がかかるイメージですし、どんなツールを使えばいいのか実際に使ってみないと比較しにくいですよね。
現在はわざわざデザインに時間をかけたり、センスを磨いたりしなくても印象的で見栄えのするスライドを簡単に作れるツールがたくさん登場しています。
しかも、USBを使わずにオンライン上でデータを共有できるクラウド型ツールが普及したことでプレゼン資料もクラウド型ツールの人気が高まっています。
そこで、この記事では人気クラウド型プレゼンツールを実際に使った上で、それぞれの機能や使い勝手の良さ、デザイン性をまとめてみました。
無料で使える上に、簡単に印象的なデザインのスライドを作ることができます。
記事の最後にそれぞれのツールをおすすめしたい人をまとめているので、自分の好みに合ったプレゼンツールを見つけたいと思っている人はぜひ参考にしてみてください。
クラウド型プレゼンツールを使うメリットは利便性
クラウド型プレゼンツールとは、オンライン上で作成した資料をGoogle DriveやDropboxなどのアプリ内で共有したり、ファイルに紐づいたリンクURLを作成してメールなどに貼り付けて送るだけでファイルを共有できるサービスです。
プレゼン資料をクラウド型ツールで作成するメリットとしては以下のことが挙げられます。
- 複数人で簡単に共同編集ができる
- ソフトのダウンロードが不要(コストを抑えられる)
- 基本機能は無料で使える
- 配線やUSBが不要
- 様々なデバイスから閲覧、アクセス、編集が可能
- YouTubeなど動画コンテンツやSNSを取り込める
リンクURLを作成するだけでスライドを共有できるので、離れた場所で作業している人とも時間の無駄なくコメントのやり取りをすることができるようになりました。
クラウド型ツールの基本機能は無料で使えるものが多いのですが、すべての機能を使えるとは限りません。
では、無料版の場合にはどんな点に気をつけたらいいのでしょうか。
無料版と有料版の最大の違いはWeb上での公開範囲
ほとんどのクラウド型プレゼンツールには基本機能を無料で開放し、追加機能を利用する場合には月額有料となっています。
特に、無料版に備わっていないことが多いのが「Web上での公開範囲の限定」です。
どういうことかというと、公開範囲の限定ができないと作成した資料がそのままWeb上にアップされてしまうことがあるので会社の資料を作成する場合には注意が必要です。
以下のようなサービスは有料オプションになっている場合があるので、よく検討して自社の目的に合わせたプレゼンツールを選んでいきましょう。
- Web上での公開範囲を限定する
- テンプレート数、デザインの数を増やす
- サポート機能
- ビデオ会議
- 連動アプリ
無料で使える人気クラウド型プレゼンツール5選
1.Googleスライド
Googleスライドは、Googleアカウントを持っていればすぐに始められるクラウド型のプレゼンテーションアプリです。
Googleドライブへの自動保存やオフライン編集、複数人での共有ができるなど無料機能が充実しています。特に、Web上に非公開でスライドを作成できる機能は他のサイトでは有料であることが多いですが、Googleスライドは無料機能なので会社の資料なども安心して作成できます。
デザインはシンプルなものが多いですが、操作や機能はパワーポイントに似ているので基本的なビジネスシーンにはほとんど対応できます。
クラウド型プレゼンツールを初めて使う人はまずGoogleスライドから使ってみることをおすすめします。
【他のサービスより優れている点】
- オフラインで作業できる
- アプリのロゴが非表示
- Web上に非表示でスライドを作成できる
- Chrome拡張機能が充実している
- 無料でパワーポイントの資料を読み込める
使用例
2.Prezi
Preziはプレゼンツールとして知名度が高く、主にマーケティング・営業・コンサルティング関連のビジネスマンに利用されています。
Prezi最大の特徴は「ズーム機能」。
動きのあるスライドでプレゼンをテンポよく進めたり、印象的に魅せたい人におすすめです。
全体像からトピックごとにズームして魅せるスタイルで、動きのインパクトがあるので聴衆の心に残るプレゼンをすることができます。
また、Preziのスライドは要素ごとに情報を展開することができるので話す順番を変更したり質疑応答の際にピンポイントで情報を探したりできることができるのがとても便利です。
パワーポイントだと1枚ずつめくったり、該当するスライドを見つけるのに手間取ったことがある人もいると思いますがPreziなら質疑応答もスマートに対応することができます。
無料のベーシックプランでもテンプレートが豊富でスライドの作成には十分ですが、Web上での非公開機能は有料オプションなので、月15ドルから契約するか14日間の無料トライアルを利用しましょう。
サイトは日本語に対応していますが、テンプレートなどは英語のデザインが多く、無料版の日本語フォントはNoto Sans JPと明朝の2種類に限られているのでフォントにこだわりたい人には不向きかもしれません。
有料プランではzoom,slack,Google Meetなどあらゆるアプリに接続してビデオミーティングで使用したり、リモート会議専用のテンプレートを利用して話し手とプレゼンを同じスクリーンに表示させる機能もあります。
【他のサービスより優れている点】
- ズーム機能によって全体像を見ながら内容を把握してもらうことができる
- ストーリー展開がしやすい
- スライドの順番通り話す必要がない
- 探したい情報をダイレクトに選択できる
- 様々なビジネスシーンに合わせたテンプレートが豊富
- デスクトップアプリをダウンロードすればオフラインでプレゼンができる
使用例
3.beautiful.ai
beautiful.aiは「数分で美しいスライドを作る」ためのプレゼンツールです。
実際にテンプレートを利用して10分程度でスライドを作成したので良ければ参考にしてみてください。操作に慣れてしまえば非常に便利な機能がたくさん搭載されているので使っていて楽しいツールです。
AIが半自動でデザインの配置や配色バランスを美しく仕上げてくれるので、テキストボックスの位置を何度も微調整したり背景と文字の色合いで迷うことがなくなります。
無料で使えるテンプレート、フリー画像やアイコンも豊富な上に、全てのテンプレートは自由自在にカスタマイズすることができるので統一感のある美しいスライドを短時間で作りたい人におすすめしたいです。
無料版ではグラフデータの作成ができないのが難点ですが、「有料版でも良いから使ってみたい」と思うほど美しい配置のスライドが誰でも簡単に作れます。
パワーポイントでも自分の好みにテンプレートをカスタマイズすることはできますが、より洗練されたデザイン性を求める人はbeautiful.aiをぜひ一度体験してみてください。
個人向けプランは無料で利用できます。
ただし、100枚以上スライドを作成する場合やWeb上での非公開機能は有料オプションなので、月15ドルから契約するか14日間の無料トライアルを利用しましょう。
個人向けプランは無料で利用できます。
ただし、100枚以上スライドを作成する場合やWeb上での非公開機能は有料オプションなので、月15ドルから契約するか14日間の無料トライアルを利用しましょう。
【他のサービスより優れている点】
- AIが配置や配色を半自動で調整してくれるため時間が削減できる
- 60種類以上のテンプレートがある
- テンプレートのカスタマイズが可能
- カラーパレット、フォント、アイコンなど全てのテーマでカスタマイズ可能
- Googleドライブに接続することができる
- PDF、パワーポイントにエクスポート可能
使用例
4.Canva
Canvaは無料で利用できるテンプレート・フォント・写真・写真フィルター・イラスト素材・アイコンを豊富に取り揃えているだけでなく、その素材センスのレベルがかなり高いと評判のクラウド型ツールです。
プレゼンテーション以外にもポスターやロゴ、コラージュなど50種類ほどの場面に合わせたテンプレートがそれぞれ用意されており無料版だけでもその数は8,000点以上あります。
口コミをみると、プレゼン以外にもTwitterやFacebook、Youtubeのヘッダー画像のテンプレートが用意されているのでSNSバナーの作成をしたりするのに便利という声が多いです。
Photoshopを使わなくても簡単におしゃれなスライドを作ることができるので、手間をかけすぎず個性的なデザインのスライドを作りたい人におすすめです。
有料プランではさらに豊富なテンプレートが使えることに加えて、独自のフォント、ロゴ、テンプレートをカスタマイズすることができます。
【他のサービスより優れている点】
- 8,000点以上の無料テンプレートがある
- シーン別100種類以上のデザインタイプ(プレゼンテーション、SNSの投稿、手紙など)がある
- PDF、JPG、PNG、パワーポイント形式でデザインをエクスポートできる
- デザインをアニメーションGIFまたはMP4ビデオでエクスポートできる
- 無料セキュリティ付き(2要素認証)
- 海外のデザイナーによるテンプレートの比率が多い
5.Slides
Slidesのコンセプトは「究極にシンプルなスライドこそわかりやすい」。
誰が使用してもシンプルで好感の持てるスライドを作ることができますが、特にコードを書くようなIT関連のスライドを作るのにうってつけのツールです。
Slidesは非常にエンジニア目線に立った機能が充実していて、スライドにコードを埋め込むための設定がされていたり、17種類の背景と文字色の組み合わせがあったり、90種類近くのコード言語を選択したりすることができます。
プレゼンでの使い方としては、モニターに表示するスライドはシンプルさを重視して、配布資料に詳細を記すというように分けると効果大◎。
難点は、英語表記のみのサイトなので日本語サポートがないこととWeb上に非公開にするには有料オプションになってしまうことです。
【他のサービスより優れている点】
- 操作レイアウトがシンプルで慣れていなくても使いやすい
- スライドを←に流すだけじゃなく↑↓にも流すことができる
- スライドにコードを埋め込みやすい、17種類の背景と文字色の組み合わせがある、90種類近く
- コード言語を選択することができる
まとめ
印象的なスライドを簡単に作れるクラウド型ツールについてご紹介しました。
実際に使ってみた上でそれぞれのツールをおすすめしたい人は以下の通りです。
- Googleスライド:クラウド型ツールを使い始めた全ての人
- Prezi:動きのあるスライドで印象を残したい人
- beautiful.ai:統一感のある美しいスライドを短時間で作りたい人
- Canva:簡単に個性的なデザインで作りたい人
- Slides:デザインをシンプルにしたい人、エンジニア
どのサービスもパワーポイントにはない面白い機能が搭載されているので、ぜひプレゼンのコンセプトに合わせて今までにない印象的なスライドを作ってみてください。
*本記事は、筆者独自で調査した内容であるため、情報が最新でない場合や内容に差異がある場合がございます。正式な最新情報は公式サイトをご確認ください。